〜7月3日 コロンビア大使館 第10回KAORUKOフラワーショーにて配布したご挨拶文より〜
ようこそみなさまコロンビア大使館へ フロールエバーのカルディナス社長の優しい、そしてにくめない笑顔にお願いされて私のクリエイティビティーがプリザーブドで開花する機会を与えていただきました。 コロンビアからのプリザーブドフラワーを使って今まで誰もやったことがない、見たことがないデザインや技法をたくさん思いつきました。私の指が命を吹き込み、プリザーブドフラワーが躍動を始める、そんな瞬間にたちあっていただく今日という日。 私の込めた思いを綴らせていただきます。 「Preserved meets Hairstyle」
ゆれるヘア飾り、3D(立体的な)ヘア飾りのご提案。KAORUKOとしてはあたりまえにやってきた揺れるブーケに合わせた髪飾りはこんなスタイルでした。本日はプリザーブドで表現します。トータルコーディネートの美学をご覧ください。女の子がかわいい、うつくしいと思う、お花が生きてるかのようなスタイルです。花嫁さんと呼応するかのように花が語ります。
「KAORUKOブランドWedding by Preserved」
今年で10回目のフラワーコレクションショーですが、毎年KAORUKOの発信するテーマを掲げショーでご披露することによりマスコミの皆さんのお力もあり、全国の花関連のかたがこれを参考にすることから「ここから流行が生まれる」と評されてきました。モスだまブーケを発表したのは1998年ローマオートクチュールコレクションでした。それからモスだまは花業界で世界的ヒットになりました。花をグリッターで輝かせたのが1999年、花にスパンコールやミラーをちりばめたのが2000年、花にシルバーやゴールドの宝石を合わせたのは2005年、花にロングパールを合わせたのが2006年、花にクリスタルガラスを合わせたのが2007年です。パリやロンドンやニューヨークのコレクションのために考え出し、そして夏のフラワーコレクションショーにてご披露してきました。 多くの花関連の方がそれを参考にして広まることは冥利に尽きますが、''初めて''を生みだす者の産みの苦しみをどれだけの方がおわかりいただけることでしょう。 2008年は世界のシャネルのレストラン ベージュアランデュカスとのコラボレーションにより世界のハイファッションが考える花というスタイルを探りました。また相次いだ日本を考える機会をいただくことになる富士屋ホテル130周年記念ディナーショーや、東レppoテニスにご来臨の皇太子殿下のための花を手がける御依頼により和と洋の融合をテーマにしKAORUKO ZEN禅スタイルというものを発表しました。
さて今年は
それら今まで流行を生み出してきたKAORUKOスタイルをプリザーブドで表現をいたします。世界のハイファッションブランドは定番というスタイルを持ちます。 KAORUKOブランドも長く愛されてきている定番というスタイルがありますが、それらの中からおなじみの作品をプリザーブドフラワーで表現しました。
「エコWedding by Preserved 」改め
エコというテーマをKAORUKOとしては「Ethical」と改めさせていただきます。「Ethical Wedeing by Preserved」エシカルウエディング 普段エコをうたっている人であっても人生で一度の晴れの日くらいはおそらくゴージャスに華やかに、ウエディングのフラワーコーディネートにおいてエコは実践しないであろうといきつき、掲げたテーマは私を大いに悩ませました。 そんなとき、ロンドンオフィスの情報でこの言葉や考え方がやってきました。 まだ日本ではなじみの薄い言葉ですが今ロンドンではこのEthicalエシカルという概念が重要なキーワードであり、ライフスタイルにおいてトレンドの一つでもあるそうです。 Ethicalエシカルとは倫理的、道徳的な活動と広義の意味では言いますが、つまりは、「環境や社会に配慮した工程・流通で製造された商品を選択し、そうでないものを選択しない」という消費活動もそれらに入り、これはエシカルコンシューマーリズムという流れを生んでいます。 まさに、ここに答えをみつけたのです。 まさにフロールエバーは地球環境を考えた企業理念のもと製造されたプリザーブドフラワーなのです。 私はこれを選択した、それはまさにEthicalエシカルでした。 そしてエシカルウエディングは、さらに踏み込んで製造過程で壊れたバラの花ビラの使い道を何とか考えてほしいというカルディナス社長のかねてからの依頼に基づいてこの花ビラたちを晴れの日の舞台にのせるデザインをひらめきました。 本来産業廃棄物になるこの花ビラたちがウエディングで蘇ります。華やかに自由自在にテーブルや髪飾り、ブーケを彩るのです。 ロンドンオフィスからの発信Ethicalエシカルにヒントを得たデザインをご覧ください。 Kaoruko has a very unique style of design, combining the both traditional designs from the Japanese and the European flower design characteristics, a mixture of Japanese Wabi Sabi spirit which comes naturally from her backgrounds as a Japanese, and the rich, elegant design from the European style which she first learnt from, both equally blending harmoniously to create the scene of ceremony. We could proudly say that Kaoruko's flowers represent the face of Japanese culture itself with her modern Japanese designs.
平成21年7月3日
KAORUKO
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